竹本佳司教授 最終講義 ご案内

竹本佳司教授が、2026年3月31日をもって退職されます。竹本教授は、1983年3月に大阪大学薬学部をご卒業後、同大学院薬学研究科に進学され、1988年3月に博士後期課程を修了されました。1988年4月に渡米し、フロリダ州立大学においてタキソールの全合成研究に従事され、1989年4月からは(財)相模中央化学研究所にて博士研究員として研鑽を積まれました。1990年4月に大阪大学薬学部の助手として採用され、1998年2月より京都大学大学院薬学研究科において助教授を務められ、2000年4月に教授に昇任されました。以来25年にわたり薬品分子化学分野を率い、教育・研究の両面に貢献されました。

竹本教授は、グリーンケミストリーを志向した有機合成化学を専門とし、有機金属化学、不斉触媒化学、ペプチド化学、全合成研究に取り組まれてきました。なかでも、生体酵素を模倣し設計した二官能性チオ尿素触媒は、有機分子触媒分野において国際的に高く評価されています。これまでに発表された原著論文は約290報に及び、その研究業績に対してThomson Research Fund Award(2007年)、日本薬学会賞(2021年)など、数々の賞が授与されています。また教育・研究活動に加え、日本薬学会 CPB 編集長、日本薬学会理事、有機合成化学協会理事などを歴任され、専門学会の発展にも貢献されました。本学では、総長室特命補佐、理事補(研究・産官学連携・評価)を担われ、加えて薬学部長・薬学研究科長として、教育・研究の推進と組織運営に尽力されています。

このたびのご退職にあたり、最終講義を下記のとおり開催いたしますので、ご参集くださいますようお願い申し上げます。

最終講義
題目:研究への情熱、触媒への夢
   —共に学び、教え教えられ—
日時:2026年3月19日(木)13:30〜15:00
場所:京都大学薬学研究科 医薬系総合研究棟1階
   藤多記念ホール
   京阪電車神宮丸太町駅徒歩10分


竹本佳司教授 退職記念事業会
実行委員長 竹本 佳司
連絡先 中寛史(最終講義、茶話会)h_naka@pharm.kyoto-u.ac.jp,
    南條 毅(同窓会:同日夕刻に開催予定)tnanjo@pharm.kyoto-u.ac.jp

〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46-29
京都大学大学院薬学研究科
電話:075-753-4532、075-753-4610